三瓶温泉

パリ五輪や大谷選手が活躍する大リーグ、大社高校の活躍など 今月は注目のスポーツがめじろ押しでした。一方、広島と長崎の原爆の日と終戦記念日を迎え、慎み深い気持ちになります。ウクライナやガザ地区では戦争が今も続き、被害は積み上がり、住む家を追われる人々などのことを思うと、ブルーな気持ちになります。悲喜こもごもでいろんな色が重なった8 月でした。
　お盆休み中に県外からの友人と一緒に三瓶山を歩きました。例年に増して酷暑の日に、女三瓶・男三瓶と順に歩く“ お鉢巡り”（一周巡り）を目指しましたが、強い日差しと暑さに体力が奪われ途中リタイヤすることになりました。なんとか無事に出発点まで帰ったら、一番にしたいことは、汗まみれの体を温泉で流すことです。
　三瓶温泉は昔から湯治場として栄えた歴史とその進化が体験できる温泉地です。人気の“ さんべ荘” は立派な施設に広い内湯と外湯にはいくつもの湯船があり、たくさんの方々が賑わう新しい施設です。都会に住む友人と同伴だったことから、彼が体験したことのない昔の温泉に足を運びました。“ 鶴の湯” は明治から昭和30年代にかけて栄えた公衆浴場です。湯治場らしく敷地内にある薬師堂に挨拶すると、独特の湯の匂いにつつまれます。ノレンをくぐっても管理人は居ませんので料金を各自で箱に入れ、早速狭い脱衣場で服を脱いで浴場へ、浴室は８畳程度、浴槽は約4 畳でシャワーや湯栓はありません。据え置きの石鹸・シャンプーも無く、浴場内に1 本のパイプからジャージャーと大量の源泉が豪快に流れており、それを受けるカメの湯を掬って掛湯と流し湯にしました。お湯はぬる目の茶色で湯船に手を下ろすと見えない程、浴室は湯の花で変色しツルツルしています。５人が浸かるのがやっとの広さですが、お湯は体に纏わりつくような優しい湯です。何度も源泉を体に掛けると石鹸が無くてもさっぱりしました。友人は解放感や豪華さは無い昭和レトロ体験に喜んでいました。
　三瓶温泉には温泉の初期型も健在です。“ 池田ラジウム鉱泉”は建屋に入ると待合室（兼休憩室） に通され、まかないの方に呼ばれ、家庭風呂大の広さの浴室に案内されるスタイルで、浴室は2 室あり、別棟に食堂がある明治以前からの湯治場スタイルを継承しています。
　私は勝手に温泉をver.1 ～ 4 に分けており、“ 池田ラジウム鉱泉”はver.1、“ 鶴の湯” はver.2、“ さんべ荘” はver4 です。三瓶周辺には歴史とスタイル別にver.1 ～ ver.4 が揃った貴重な温泉地です。できたら観光客や訪日外国人に知られることなく、このまま続けていただきたいと願っています。（や）

ご挨拶です

　この度新しく入社いたしました、佐藤哲と申します。まだ右も左も分かっていない状況ですが、これからお客様にご迷惑の無いように精一杯がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
　まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。
　大分県三重町出身で、小中高と九州の大分県に住んでおり、大学から社会人の10 数年は名古屋在住でした。一度転職をした際に名古屋から関東に引っ越しまして数年在職し、この度ご縁あって島根で生活することとなりました。
　大学卒業してから前職までは飲食業に従事しており店長・エリアマネージャー・新店オープンの総責任者などをやっておりました。
　広告業はまだ未熟者ですが、長年飲食に携わっていたので弊社発行の「ぐるない」は非常になじみのある仕事内容でした。昨今はスマホで検索することが多いですが、紙のマップならではの良さがあり、どなた様でも一目で分かりやすく、手に取りやすいという利点を活かせているなと感じ、ネット版とあわせてご利用いただけるツールと思いました。本紙は長い間、観光客や地元の方々の役にたっており、ご協賛いただいてるお店や企業様に支えられていることを実感しています。私的には「ドリンクサービス」などのお得なクーポンが付いていることが魅力と感じておりますので、皆様もぜひこのサービスのご利用をお願いいたします。（さ）