商標権
今月朝日新聞などで角川書店が「NPO」「ボランティア」を商標登録していたことが新聞に出ていました。商標登録することによって、自社の商品や役務が保護されることが商標法の主な目的です。そのため1度登録すると10年に渡って保護されるので、企業や団体は商品名や会社名などを登録するケースが増えています。
有名なところでは、ヤマト運輸が登録している「宅急便」は称呼(文字、呼び方)、子猫を咥えているクロネコマークを登録した図形、さらに文字や、図形、記号を組み合わせて立体的な形状にしたものの3種類を登録することができます。
また登録する商品や役務の区分によって宅急便の場合は「輸送機械器具 」や「紙類、文房具類 」「雑誌、新聞、日記帳 」等それぞれに登録しています。
問題になった「NPO」は私が調べたところ登録済は4件、出願中は8件の登録がありました。登録4件の内1件に株式会社角川ホールディングス が登録してあります。下記は登録内容の一部です。
【類似群】 26A01
【国際分類版表示】 第8版
(500) 【区分数】 1
(511) (512) 【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
16 雑誌,新聞
上記から雑誌や新聞の発行に関して「NPO」を使用する権利をもっているといえます。
日本の企業は技術や製造の特許などのパテントを多く登録しています。商品や役務(サービス)を他と差別化する現在は、良い発想やアイディを考えた上で、事業化するとともに、早めにそれを登録し、権利を主張してゆく時代かと考えさせられました。(や)
阪神快進撃がもたらす影響
今年、プロ野球セリーグは開幕からの快進撃で阪神が独走状態で、ファンの人たちにはたまらないシーズンとなっています。1985年以来18年間優勝から遠ざかっていますから、ファン心理としてはうきうきしてしまうのも無理はないでしょう。
この快進撃のおかげで、野球以外の事でもかなりの影響が出始めています。
最近新聞などでよく見るのが、阪神が優勝したときの経済効果です。ある試案では、関西地区を中心に2000億円程度の経済効果があると言われています。この長い不景気の中では、非常に期待できる起爆剤になるのではないでしょうか。
ただ良い影響だけではなく、悪い影響もあるようです。
一番顕著に表れているのは、巨人戦のテレビ中継における視聴率です。対阪神戦ではそれなりの視聴率を確保できているようですが、阪神以外のチームと対戦するときの視聴率は10%割れ寸前まで落ち込んでいます。今まで巨人戦の中継は確実な視聴率が見込めることから、テレビCMの効果も高くなるということで、テレビ局としても売上が見込める時間帯でした。しかしこれだけ視聴率が落ち込むと、番組を見る人の数も少なくなるので、それほどの宣伝効果も見込めなくなり、この状態が続けばスポンサーも少なくなってしまうかもしれません。テレビ局としてはかなりやきもきしていることでしょう。ただ、巨人戦中心のプログラムを組んでいるテレビ局自体にも責任はありそうですが。
長年の阪神ファンである私にとっては、阪神にはこのまま突っ走ってもらって、18年ぶりに大騒ぎしたいのが本音ですけど。(く)
パブリシティについて その@
皆様は「パブリシティ」という言葉を良くご存知だと思います。パブリシティとは企業や団体の広報活動のことですが、マスメディアに情報を提供することにより、それらが記事や番組で取り上げられ、報道されることを目的としています。
一般に記事や報道で取り上げられるものですから、広告とは違い人々からの信頼性が比較にならないくらい高いといえます。例えば“あるある大辞典”や“みのもんた”さんなどの番組である食品が取り上げられたとしたら、今まで売れなかったものがショーケースからなくなるほどの売れ行きになることなど良くご存知だと思います。パブリシティと言っても多少違う形態ですがパブリシティ効果と言えます。
パブリシティとして情報を提供し成功するにはいくつかの方法があります。ひとつには「プレスリリース」という方法です。これは企業が伝えたい内容を報道機関に知ってもらうために必用な情報を取り揃えた書類一式を報道機関に提供します。メディアはこのニュースリリースの内容を検討して取り上げるかどうか判断します。広告掲載は有料で、問題がない限り必ず掲載したり放送したりしますが、パブリシティは無料ですが、それを取り上げるかどうかは全て媒体側に決定権があります。
またもうひとつは広告代理店をうまく活用していただく方法も考えられます。企業が開発した新商品や新ビジネスなどを媒体に載せたい場合など、広告代理店が間に入り、付加価値を高めニュース性を高めた上で、ニュースリリースすることなど得意分野です。パブリシティを利用したいとお考えの場合は是非お問い合わせください。(み)
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