IT化の劣等感
はじめて東北に旅しました。三年に渡る疫病のため久しぶりの遠出、飛行機の搭乗でした。搭乗は早割りをネットで予約し、座席も事前にネットから自ら選べました。後日発券に代わるQRコードがメールで送られ、それがチェックイン時に必要な予約番号などの情報です。スマートフォン画面に表示すればペーパーレスでチェックイン、搭乗は人を介さず機械に提示し通過できことになります。 地方空港ではチェックイン時に航空会社の制服姿の女性スタッフが丁寧に機械を操作していただきスマホは不要でした。羽田空港ではチェックインは自らできましたが、搭乗時はゲートがバタンと閉まり流れを止めたので、あわててゴミ箱に捨てたメールを復活しようと機械の横でスマホと格闘して冷や汗ものでした。 先のインバウンドでは日本の魅力のひとつに“オモテナシ”が際立ちましたが、笑顔で手伝って頂くスタッフは私にとって嬉しい“オモテナシ”ですし、客室乗務員が「お茶をお持ちしましょうか」と気遣いをしていただくのも同じです。もしボタンを押せばお茶が出る機械が現れても、“オモテナシ”は50点です。 旅に忘れては困るモノはいくつかありますが、筆頭はスマートフォン。スマホは電話機能の他にメール、SNS、カメラ、電子新聞、さらにスマホ決済など仕事の七つ道具とプライベートツールが詰まっているので忘れることはできません。ひと昔前ですがアニメドラえもんの「数々のひみつ道具」を創造した藤子不二雄先生もスマホの多機能を予想できなかった程の優れた道具でしょう。 東京や大阪の交通手段にはプリペイド式のSuicaやICOCAは必携です。便利さは説明するまでもありませんが、最近はスマホをかざして自動改札機を通過する方が増えたようです。クレジットカードと紐づけると残高不足になっても素早くチャージする機能ができるし、何よりカードで溢れている財布がスッキリします。 ずいぶん前のことですが’70年大阪万博の期間中、郷里では当たり前に使っていた百円札を財布にずっしりと入れ、案内役の親戚の同級生に連れられ電車で会場に向かった時のことです。券売機の前で百円札を見ると驚き、興奮して、時代遅れの田舎者のように呼ばれたことが今でもトラウマになっています。 以来ローカルギャップが身に染み込んでおり、時々利用する都市の電車の改札や空港の搭乗の際に自らのスマホで簡単に通過できると嬉しいのですが、ゲートが閉じるたら「カッコ悪いなぁ~」という劣等感があるのでドキドキしながら通過しています。(や)
おとり広告
先日、大手すしチェーン店でおとり広告があったとして、大々的にニュースで取り上げられていました。色々な情報が錯そうしていますが、スポンサー、広告代理店、広告媒体社が関わっていると思われます。私たちの業界はどこかで問題を止められなかったのでしょうか。 ・スポンサーは適正なキャンペーンや目玉商品を作成し、期間や数量を定める。 ・広告代理店は期間の確認と、掲載商品が無くなった場合の措置。 ・広告媒体社は表現やメッセージ内容の考査。 期間限定だけで、「売切御免」と記載されているものの、全店なのか店舗限定であるか、数量はどれだけあるのかが記載されていないため、実際に商品があったのか、限定であれば詳細が欲しかったなど問題になっています。 これはスポンサーがキャンペーン概要を代理店へ伝え、代理店は確認し広告意匠を作成し、広告媒体へ渡し、広告媒体社も広告意匠が適正なモノか考査して、放送・掲載します。 スポンサーから広告代理店、広告代理店から広告媒体社の2つの場面で広告の放送・掲載前に改善することが出来たと思います。また、売り切れた場合にメッセージを変えるなどの対応も取れたのかなと思います。広告代理店に関わる者としてはこのようなことが無いように広告意匠の作成をしていきたいと思います。 弊社では飲食店様を掲載した「ぐるない」を発行しており、出雲版を7月中旬に発行を予定しておりますが、おとりや誇大もないのでご安心してご利用をいただければ幸いです。(よ)
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