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2016年2月号

  

渦中の話題は週刊文春から?

 甘利大臣や宮崎議員の辞任、タレントのベッキーのスキャンダルは年明けより、その前にも清原和博やアスカの覚醒剤疑惑・逮捕や武藤議員の金銭トラブルからの辞職など、これらは週刊文春のスクープが発端でした。
 スクープにより、多くの人々が各界の頂点の人たちの意外性に驚き、井戸端談義に花が咲き、関心を持ってそのライブショーを見守ります。「文春よ、よくやった!」と私は拍手を贈りたました。同時に政界のスクープは新聞やテレビが果たす役割では…と首を傾げることも…。
 どうして、多くのスクープを世に紹介することができるのでしょうか。
当誌は㈱文芸春秋が発行する週刊誌です。芥川賞や直木賞をはじめ、話題性のある高い文化事業の文芸賞を手がけています。一方1974年、首相の金脈問題(立花隆執筆)を特集し、田中首相退陣のきっかけとなりました。「スクープを取る」というDNAが継承され、現在の編集長を筆頭に他誌に勝る程の取材体制があるように思われます。
 また、発行部数の減少が続く出版業界の中、最も多い部数を誇る当誌は、私達が興味を持つネタを追っていることです。つまり販売につながる話題を選び、優秀な記者魂溢れるスタッフが、深夜早朝の区別無く現場で徹底的に取材してウラを取っています。かつて司馬遼太郎が人物にスポットをあて、歴史をドラマ風小説にして人気を博したように、当誌も人物をターゲットにしています。スクープによってその人の地位や名声を失うかもしれない展開を狙い、他メディアの波及や捜査などの公権力をも想定して、いくつかの局面毎に販売につなげていると思います。
 もうひとつとして、女性読者を取り込んでいます。かつての中年男向けの雑誌から転換しており、「阿川佐和子のこの人に会いたい」や林真理子・尾木直樹など、女性に人気のある筆者を選び連載し、定期読者を囲っています。決してグラビアにヌード写真は載せません。
 格調高い文学賞の主催事業とスキャンダラスな話題の提供は、一見方向が違うように思われますが、どちらも販売(儲け)にしっかりと結ばれています。身近にネット等で、タダで情報を得ることができる昨今、「文春を買って読もうか」という気にさせるツボを心得ています。休刊や廃刊が続く雑誌業界の中で、お手本となる企業戦略を感じます。(や)

司馬遼太郎の書斎(記念館)


梅林(松江城)


フキノトウ


あいサポート・アートとっとり展を終えて

 鳥取県主催の平成27年度鳥取県障がい者芸術・文化作品展「あいサポート・アートとっとり展」が閉幕しました。
 このイベントは、昨年12~翌2月にかけて、県内3箇所で県内の障がい者が制作された芸術・文化作品を約10日前後の期間をもうけ、巡回してゆくという展示会でした。
 応募部門は、美術・文芸・マンガに分かれ、美術部門だけでも(絵画・彫刻・立体・陶芸・写真・書道・版画・織り・工芸)と多岐に選択でき、今回の応募総数は346点を数え、多数の来場者を迎えました。
 オープニングは、皆生養護学校さんと米子西高校さんのコラボによる書道パフォーマンスです。事前に、打合せや練習風景での真剣な眼差しを拝見していましたので、本番当日では感動しました。またダウン症であり日本を代表する書道家の金澤翔子さんの作品も3会場で展示され、屏風に描かれた「共に生きる」の書は特に力強く、優しさを兼ね備え多くの来場者を魅了しました。
 また脳性まひを抱えながら特殊なシンセサイザーを駆使する、テクノユニットDJYuta&Yuichiさんの演奏や、イラストレーターのClaraさん達によるアートなど私にとって思いで深いものでした。
 僅かな期間ではありましたが、障がい者に対する理解を深めることの重要さと、共に歩む共生社会の実現に向けての取組みに携わらせていただいたことに感謝し、このような機会をより多く提供できるように頑張って行きたいと思います。(し)

弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています

 島根県の広告文化の向上と商工業の振興を図るため、毎年開催されている「島根広告賞」は、今回で40回目を迎えました。平成27年に制作された作品の中から優れた受賞作品を選び、展示・表彰します。
 小社からは「テレビCM」部門にエントリーし、㈱コダマサイエンス様の「スズメバチ」と「シロアリ」シリーズが銅賞を獲得しました。コダマサイエンス様の理解と提携企業、そしてオリジナリティ溢れるタレントさんの協力をいただきつくったもので、各社のコラボが上手くできたようです。
 印象的な構成とコミカルな展開を15秒で表現しています。(こ)

TVCM シロアリシリーズより


TVCM スズメバチシリーズより


 

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