▲4月の松江城（上）と 堀川遊覧（下）

大震災から

　この度の震災で犠牲となられた方々、被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。また、1日も早い復興をお祈り申し上げます。
　東北地方は未曾有の大災害に見舞われました。山陰に住む私にとって遠い地の災害としてでは無く、同じ国に住むひとりとして深いダメージを受けました。同時にこの国への不安がひとつ増えたような気持ちになりました。なぜなら大切なことが決められない日本の舵取りに対して不満が蓄積した上での今回の震災、将来への不安が増長してきます。
　災害時には最良の判断を早急に下し、行動することが、被害を最小限に押さえるために欠かせません。それには管轄や部署などを越えて連携して対応しなければなりません。
　震災前、中東の政情不安が話題にのぼっていました。それは独裁政権から民主化政権への移行期と思われますが、民主化すれば正しい判断ができるわけではなく、民主化が進んだこの国では逆に素早い対応が出来ないというリスクを感じます。
　お隣、中国では一党独裁政権下で約13億もの国民を一部の権力者のみで判断し、実施していますが、一昨年のリーマンショック以降の経済政策や財政政策ともに中国の対応は日本より早く、上手に乗り切っているようです。
　私など独裁政権は悪であり、民主主義を善しとする戦後教育の中で育ってきましたが、最近の目まぐるしい世界の情勢をみていると、我国は方向を定められず、何事にも時間がかかり、責任の所在がわからない対応と思え、速やかな対応ができる隣国を羨ましく思うこともあります。
　「艱難を共にすべく、富貴を共にすべからず」という高杉晋作の言葉を思い出しました。山陰に住む私も今回の震災に何かお役にたとうと思っております。全国また世界各国から大震災に被災された方々を思いやり、救援やボランティアなどの手が差しのべられると思います。甚大な被害の中、富貴に酔った（？）私もこの震災をきっかけに復興に向けて心を共にしたいものです。
　そして、大災害という艱難時、舵取り役は復興に向けたビジョンと正しい施策を速やかに打ち出して欲しいと願います。（や）

通信手段

　先日、会社から帰宅すると玄関の軒先になにやら物体が・・・暗かったので、目を凝らしながら近付くと、なんと鳩！近付いてもビクともしないので、怪我でもしているのかと見てみても、どこにも外傷はなし。この日は、吹雪のような天気だったので、どうやら、屋根があるところで天候が良くなるのを待っているようです。
　そして、この鳩、よくよく見ると脚環がついていて、「NIPPON…」と書かれています。私はこの脚環が何を意味するのか分からなかったので、調べてみると伝書鳩ということが分かりました。現代に伝書鳩がいることに驚きましたが、近年は通信・運搬の役割ではなく、主にレース鳩として飼われているそうです。
　伝書鳩を使って情報のやりとりをしていた頃を考えると、便利な世の中になったと思いますが、同時に現代は情報が溢れすぎていると感じることがあり、伝書鳩を使った通信手段がなんだか素敵に思えました。
　一晩中玄関前にいた伝書鳩ですが、次の日会社から戻った時には姿がありませんでした。天気が落ち着き旅立って行ったようです。どこに向かって飛んで行ったのか。ちゃんとレース基地（？）に戻ったのか、気になるところです。（ふ）

弊社社員が気がついた　「ちょっといい話」を連載しています

　先日当社は「島根キッズ図鑑」を創刊いたしました。島根の子供達とママをモデルとし登場していただき、クオリティーの高いビジュアル誌を創刊いたしました。
　モデル選考するカメラオーディションでは当初予定していた人数を大幅に上回る約600名以上のお子さんや家族が参加されました。
これを聞きつけたテレビ局などが注目し、取材していただき、報道もされ話題となりました。
カメラオーディション無事終了後、クライアント様との打合せやロケのスケジュール調整・編集などが迫っていましたので、胃がキリキリする思いで発行に向け忙しい日々を過ごしました。
　そんな苦労の末、「島根キッズ図鑑」創刊。私の感想としては大変な思いをしましたが、モデルのご家族から「一生の思い出になった」など沢山の感謝のお言葉をいただきました。「島根キッズ図鑑」の仕事に関わることができ、お客様やモデルさん、ご家族に喜んでいただき本当によかったと思いました。
　「ありがとう」といわれる仕事は私も嬉しく、やりがいを改めて感じました。（さ）