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2009年4月号

  
▼田吾作の前で

益田市にある日本一の居酒屋
 日本一の居酒屋が山陰にあることをご存知でしょうか。「日本一」とは旅チャンネル全国居酒屋紀行シリーズ出演の太田和彦氏が著書「居酒屋味酒覧」で日本一の居酒屋として紹介しています。
 久しぶりに益田市に行った際にはじめて寄りました。店内は使い込んだ床、下駄箱、巾広い階段など昭和30年代にあった木造校舎のような雰囲気です。木造りの店内は赤みを帯びた照明で夕暮れ時のようで落ち着きます。巾2間、奥行き半間はありそうなカツラの一枚板のカウンターを前に腰掛けると台所の中を見渡せます。広い土間にはいくつかの料理台が並び、奥には煙突のあるカマドに大きな飯炊き釜や鍋が置いてあります。カウンターには大きなドンブリ鉢が並び人参の炊いたん、筑前煮、山菜の味噌和えなどのおかずが盛ってあり、初物の浜ボーフも洗って並んでいたので、まずは初物を酢味噌でいただきました。女将さんは浜ボーフの名を知っている私達に喜んでくださり、店の食材を話してくださいました。
 季節の魚は水槽に活かし、野菜、山菜は自然物、浜ボーフなど手に入らない物は自ら工夫して仲間の方々に栽培してもらっていそるそうで、材料にも手間をかけていらっしゃるとのことです。カウンター上の縄で吊るされたハヤ(川魚)やイチジクがその一例です。透き通って、光り輝くような活イカ、プリプリとして身が弾けそうなイサキの煮物もいただき、手際よい料理に納得しました。
 いつの間にか忘れてしまった「地元にある野菜や野草、山菜をいただく。」「ひとつの食材をいくつかの料理でいただく。」例えば魚は刺身の他に煮物、塩干など幾通りか楽しめ、味付けや薬味は生姜、葱、山菜等を好みで合わせるという昔ながらの郷土料理を今も継承される女将さんだなと思いました。
 昔、山陰のどこにでもあった食材を伝統の味で楽むことができる店が日本一の居酒屋田吾作さんです。(や)


だんだん商品券競争曲
 松江市が発行するプレミアム商品券「だんだん商品券」への不満・苦情が高まっています。券を求めて購入者の熱は回を追う毎に増し、3回目の窓口販売時には販売開始22時間前からテント持参で並ぶ人が現れるほどにエスカレートたというから驚きです。そういう事態になるといろいろなところから松江市に苦情が届いているようです。確かに今回の商品券には市民の税金を投入しているのでそういった苦情が出るのも当然です。
 他の自治体のように販売を抽選にするとか、限度額を減らしてもっと多くの人に渡るようにするとか。 並びたくても仕事の都合や健康上の理由で並べない人もたくさんいるのに不平等ではないかなどの苦情が多いようです。
 だんだん商品券の販売は不完全ではあるように思いますが、実際に総額12億円が流通するのですから、なんとか松江の経済が少しでも好転すればと願います。
 さて、私事ですが今月末で会社を退社することになりました。入社してから早や4年。本当に多くの経験をさせていただきました。僕が仕事を通じてお世話になった全ての方々に感謝いたします。ありがとうございました。(うる)

◆弊社もだんだん商品券を取扱いたします。
 弊社もだんだん商品券の登録店となりました。「広告業なのに!」って思われるかもしれませんが、広告は消費喚起の重要なファクターです。広告が増えると地域の経済は上向きますので、当券を利用して広告の消費としてどうぞ使ってください。

弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています
 山陰の厳しい冬がようやく終わり、日に日に気温が上がり春を実感しています。今年は玉造温泉の河川敷で夜桜を観ました。私たちのほかにはお花見をしている人たちはおらず、ビニールシートを敷いて満開の桜を独占しながら、これぞ花見!というのを久しぶりにやった気がします。お仕事でお付き合いのある旅館さんが出しておられる「お花見弁当」を購入し、筍ごはんや桜の形をした具材など見た目も味も春を感じさせるお弁当が一層お花見気分を盛り上げてくれました。最後に冷えてきたので足湯に入り、なんだかこういう季節の楽しみ方をすると「日本人に生まれてよかった!」と心から思ってしまいます。
忙しい毎日、ついつい季節は感じても楽しむことは忘れがちな気がします。仕事の上でも季節や時期を捉えることは大切で、機を逃すとあっという間に別の方向に進んでしまいます。今年は仕事もプライベートも「季節感」を大事に過ごしてみようかと思います。(の)

 

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