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八雲の宿泊した旅館から望む松江大橋 |
松江の庶民文化と注連縄
宍道湖の夕日、カラコロと響く大橋を渡る下駄の音、怪談話など小泉八雲は松江の庶民文化の魅力を発掘しました。松江の庶民が当たり前に感じていた信仰や習慣、自然等の素晴らしさを八雲から学びました。
そのひとつとして庶民が朝夕に東の朝日や西の杵築の方向に向って拍手を打つ様子があります。「神々の国の首都」によると、八雲が宿泊していた松江大橋の北側の宿から、対岸(橋南)と松江大橋の上で多くの人々が東と西に向って柏手をパンパンと打つ音が聞こえ、手を合わせ拝む姿を見ています。
八雲は庶民の生活に神々の信仰や祭りや行事が解け込んでいることに驚き、老若男女誰もが自然におこなっていることに感動しています。
松江に来てはじめての新年(明治24年)を迎える八雲は、羽織・袴・紋付・白足袋等晴れの衣装を旅館の女将に頼んであつらえてもらいました。また、宿泊していた旅館の注連縄に非常に感動し、女将にいつまでもそのままにしておくようにと頼んだそうです。
自慢話で恐縮ですが、弊社が販売する「出雲大社の注連縄」が八雲の宿泊する旅館に飾ってあったらなあと考えてしまいます。
ギリシャ人八雲の羽織・袴姿と特長ある注連縄は非常に釣合いが良くきっと「キマッテル」姿と想像します。(外人力士の横綱のまわしがキマルような感じです)
「出雲大社の注連縄」の特長は出雲大社神楽殿にある大注連縄と同じ「大黒締め」という相撲の横綱のまわしと同じで、飾り方は伊勢神社系の逆で、左が上、右が下となる左綯いで飾ります。
製作者や材料も出雲大社の注連縄と同じ材料、同じ方々がつくるこの地方ならではの注連縄ですから、八雲もきっと喜んだのではないでしょうか。(や)
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ネットの普及で変わる世界
12月10日、イギリスでロックバンドLed Zeppelinが復活ライブを行いました。一夜限りの復活ということで、世界中からこのライブを見ようと2万枚のチケットに100万枚の応募があったそうです。
Led Zeppelinについては私も年齢的にリアルタイムで知っているわけではないのですが、学生時代がら相当好きで今でも愛聴しています。ただ、今回の復活ライブにはメンバーの年齢にしても、過去の再結成の痛々しい姿からしても、不安要素が多かったのが事実です。ですがやはり気になり、10日過ぎてからいろいろな情報をネットで探しました。するとyoutubeではライブを伝えるニュース映像はもちろん、当日の客席からの隠し撮り映像など諸々がアップされていました。さらには隠し撮りの音声がアップロードされているサイトも。
このようにライブの映像や音声をネット上にアップロードすることは、ご存知のように著作権の侵害にあたり、youtube側も禁止しています。しかし現実は削除されてはまたアップされてのいたちごっことなっています。著作権の問題を考えれば、確かにこの状況は芳しくありません。しかし私が今回の例で率直に言うのであれば、当初あった不安を吹き飛ばすような演奏と熱気を知り、「もっと見たい」「いい音で聴きたい」と思ったのも事実。正規のDVDなどが出れば買おうという購買意欲が沸きました。
かつてのように無断録音した、いわゆる海賊版の販売で利益を得る者がいた頃と比べれば今のほうがまだ良いような気がします。かと言ってこのような状況を歓迎するわけでもありませんが・・。
いろいろな見方があり、実に難しい問題だと思います。ただ今回の経験で、ネットによって世界と時間というものの感覚が大いに変わったのだと強く認識した次第です。(う)
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弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています。
今年一年を振り返ると、入社して半年「いろいろな人に出会い助けられてきたなぁ」とつくづく思います。初めて経験することが多く、戸惑い悩むことも多かったのですが、多くの方から手を差し伸べてもらい乗り切ることができました。
また、取材の仕事ではいろいろな分野に詳しい人に出会うことが多く、皆さんの教養の深さには感嘆させられました。以前はまったく興味が無かったことも、話を伺っていくうちに、"おもしろさ"が伝わってきて、次の日にはそのことについて調べていたこともしばしば。多くの人と会話し、知らなかった知識をたくさんいただいた一年でもありました。
来年は、もう少し周りに目を向け、興味がないことでもどんどん参加して新しい自分を見つけていきたいと思います。また、困っている人にすすんで手を差し伸べてあげられる人になりたいと思います。
今年一年、お世話になった多くの方々、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。(よ)
新年に「出雲大社の注連縄」を飾ってみてはいかがですか。
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ご希望の方は弊社HPから
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注連縄は神聖な場所を仕切るため神社等に掲げられますが、ご家庭では神棚だけではなく門や玄関、部屋等に掲げ、悪気を遮り入れない意味から家内安全の御利益もあります。飾り方は出雲大社と同じ左縫い、二拝四柏手一拝で拝礼を行います。 |