特急出雲号
米子市淀江町
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さようなら出雲号
今月18日を最後に55年の歴史に幕を閉じた寝台特急出雲号。私たち山陰に暮らす人。特にご同輩以上の方には東京とをつなぐ馴染みの深いブルートレインだったのではないでしょうか。
先日来、踏切や跨線橋の近くに停まっている車の列や沢山の三脚がある光景が出雲号の廃止と関係があることを知りませんでした。淀江IC付近の橋上で訪ねて初めて納得しました。廃止が決まってから、関西、中部、関東甲信越等全国からやってくる出雲号ファンは沢山おられる様子です。「泊駅の出雲号は日本海が入り絵になるからファンが溢れていますよ」「米子駅では機関車の交代があるから10分以上撮影できます」等ファンは地元の人も知らないようなことや景観のポイントを知っておられます。中でも西宮からやってきたマニアは、折角来たから淀江、松江、出雲市と3回も撮影するそうです。そのため、JR沿線の景観や道順、渋滞状況を詳しく知っておられました。
私も出雲号ファンの中に入れてもらって持っていたカメラでシャッターを押すことにしました。待つこと約30分、一瞬にして走り去る出雲号の雄姿にとても感激を覚え、ファンの気持ちが少しはわかったように思います。
ブルートレインが醸し出す独特の情緒と山陰の自然が出雲号の魅力を一層引きたてているのだなと思い、何度か利用した出雲号にありがとうと感謝するとともに、山陰の魅力、固有の観光資源がひとつ減って寂しく感じます。(や)
ただ一人の金メダリスト。
トリノオリンピックの期間中は、寝不足だった方も多いのではないでしょうか?事前のマスコミのメダル予想に期待を膨らませて、ついつい連日テレビ観戦していた方は、少しストレスが溜まったかもしれません。結局金メダルは、フィギュアスケートの荒川静香選手ただ一人でしたが、一人だったために、その注目のされ方には凄いものがあります。連日テレビではトリノでの演技が繰り返し放送され、帰国後は各局のテレビ番組へのゲスト出演やアイスショーに引っ張りだこで、ちょっと気の毒な感じもします。きっと他に何人かメダリストがいたならば、ここまで忙しくなることはなかったのではないでしょうか?
しかしこれだけ注目されるのですから、周辺への波及効果も凄いのでは。ちなみに荒川選手をCMに起用したトーヨーライスの「金芽米」は、売上が倍増とのこと(オリンピック期間中もよく見かけました。加藤条治選手編は見たことがないですが・・・)。またフリーの演技で使用されていた曲「トゥーランドット」が収録されたフィギュアスケートの音楽集CDも、既にネットでの予約が殺到とのことです。そして高知県の動物園ではイナバウアーを披露するカワウソが登場したとか。このブーム、まだしばらく続きそうです。ちなみに私は女子カーリングチームの戦いぶりに感動し、そしてオリンピックといえば松岡修三氏の応援ぶりが今回も印象に残りました。(う)
ガイドで知る、更なるおもしろさ。
「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、いくら聞いたり調べたりしても一度見るまではなかなかわからないもの。しかし、ただ見ているだけではイマイチ価値を理解することが出来ず、なんとなく良かったなぁ〜で終わってしまうこともしばしば。
取材で、いくつかの町並みを歴史的に見てまわる機会がありました。歴史文化に詳しい方に案内していただき、要所要所で説明を聞きながら巡ってみると、今までに知らなかった面が見え、それぞれにおもしろい特徴を持つ町だということがわかりました。
話を聞くまでは表面的な知識しか持っていませんでしたが、歴史的な流れや「ここだけの話」などを交えながらの話を聞くと、その町や関係する事柄にとても興味がわいてきました。
「見ながら聞く」ことは理解を深め、より興味を持つ一番の方法だと感じました。
島根県には「ふるさと案内人」という観光ガイド制度があります。島根のいろんな魅力を、得意分野を持つ県民が案内するというものです。先頃、このふるさと案内人をまとめたガイドブックが昭文社より発行されました。この制度を多くの人が活用し、島根の魅力が広く深く浸透することを期待しています。(た)
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