消費税総額表示
いよいよ4月1日より、消費税の総額表示がスタートします。
『消費者に対する「値札」や「広告」などにおいて価格を表示する場合には、消費税相当額(含む地方消費税相当額。以下同じ)を含んだ支払総額の表示を義務付ける』(財務省広報より)ということです。
「消費者に分かりやすくなる」という賛成意見や「税額が分かりにくくなって不安」という意見もあります。
私ども広告の仕事に携わっているものとしては、消費者心理やマーケッティングを考慮して広告をつくります。 価格表示については、「分かり易さ」「安さを強調」「(商品の)品を保つ」等工夫を行います。
「安さを強調」した価格設定は「98円」「148円」等消費者の持っている価格イメージを1段階下げる価格訴求が一般的です。
そのような仕事をしてきた私たちにとって本体商品価格980円の割安感を「1029円」と表示することは意外に思います。 実際、流通業者の中には購買意欲が失せるため売上が減少するのではといった不安の声も聞かれます。
今後暫くは、各業界や企業の対応を見守ってゆこうと思います。
100円ショップの商品価格や名称、看板や広告表示は現在検討中とのことですが、今後どのように対応するか興味が湧きます。
それにしても、導入から13年目。物議を呼んで導入された消費税の受け取り方は次第に抵抗感が少なくなったように感じるのは私だけでしょうか。 (や)
レアル・マドリード戦を観戦して
私事ですが、先月お休みを頂いてスペインへ旅行に行ってきました。そこで、念願のサッカー観戦を果たしてきました。バルセロナとマドリードでそれぞれ試合を見ることができたのですが、どちらも見応えのある試合で、満足することができました。
試合の内容やスタジアムの雰囲気はもちろんのことですが、やはり世界一のサッカーチームといわれるレアル・マドリードはどこをとっても印象的でした。スタジアムは87000人収容ということでとにかく大きい(椅子は小さい)。選手のバスがスタジアムに着くときには前の道路は通行止めになり、騎馬警官が待機していました。グッズの販売も、ユニフォームから浮き輪、ベビー服など、レアル一色の人生が送れそうな品揃えです。
先日、中田英寿が所属するパルマのスポンサーの経営破綻が伝えられ、チーム存続に不安が取りざたされましたが、レアルの経営については、ここ数年安泰どころか、大会の賞金はもちろんのこと、オフシーズンの世界ツアー(昨年はアジアツアーもしていました)、テレビの放映権料などで、年間ざっと360億円の収入があるそうです(Jリーグの平均は20億程度)。また、ご存じのようにベッカムはじめスター選手目白押しですが、選手の評価総額は500億円以上とか。
230億円の負債を抱えるという噂のバルセロナとは対照的ですが、それはさておき、どちらでも若者からお年寄りまで声をかけあい、地域の社交場となっているスタンドを見ていると、スポーツが地域に根付いていることのうらやましさを感じました。(う)
実感した言葉
まだ宍道湖には冬鳥の姿も見えますが、春一番から一週間、日増しに暖かくなってきました。ここ西嫁島付近でも夕日の写真を撮る人を見かける回数が増えた今日この頃です。
先日、とある喫茶店で昼食を摂った時のことです。外見上何の期待もせずに、何か食べようと入ったのですが、注文したカレーが出されるまでの間、まず目の前のカウンターの上にある木製のサイコロのようなカレンダーに目がとまり、何か市販ではないようなものばかりあるのに気付きました。読みたい新聞が読めなかったのもありますが、気が付くとキョロキョロ頭の向きを変え、あちこち目で物色していました。収納力よりはデザインに凝ったような上から引き出しが段々小さくなっていく家具とか、天井からは紙を1枚通した照明の光など、店内のあちこちに目が行ったのでした。
出されたカレーの器が細長い葉っぱのような陶器(味も身体に良さそうな味でした)。こうなるともう全部見ないと済まない気がして、コーヒーを頼んだら、やはり隣の人とは違うカップでした。トイレの中も小物や写真。どうもネパールなどの民芸品を多く置いてあるようでした。
何かウキウキしている今の自分、「目を楽しませる」とはこういうことかと思い当たったのでした。(それは活字が頭の中で、日の出のように立ち昇ってくる感じ。)目が楽しんだことよりも、知ってはいたつもりの言葉を、実感をともなって、新たに体得した気がしたことが嬉しかったのでした。ちなみに次はちょっと高度に「羹に懲りて膾を吹く」を上手に使って見たいものだと思っている次第です。(ち)
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