高速道路と新首相
来る3 月2 日に島根県内の山陰道出雲IC ~出雲多岐IC(8.9km) 間が開通します。「天災は忘れた頃にやってくる」ではないですが、接続する宍道IC ~出雲IC 間が2009 年に開通して以来、しばらくぶりの開通となります。
この開通によって松江から西部へのアクセスは石見福光IC (大田市)まで高速道路で繋がり、県西部へのアクセスが楽になり、代替道路としての役割も増します。しかし山陰道は未だ工事中区間が残されており、全線開通はいつになるかとボヤキたくなります。
1972 年に田中角栄首相が「日本列島改造論」をうち立ててから半世紀以上が経ちます。当時の構想では「地方の工業化を促進するため」道路網や新幹線の整備をすすめることでした。以降、都市部では主要都市間では高速道路網が整備され、現在では第二東名・名神道路など二本目の自動車専用道も整備されています。元首相のご当地の新潟県では首都圏から新潟市間を結ぶ上越自動車道は約30 年も前に供用しており、新幹線も1980 年台に上越新幹線が開通しました。一方山陰ではその間、山陰新幹線計画は経ち消え、山陰道は未だ未開通区間が残されています。
田中元首相はロッキード事件などのスキャンダルから失脚しましたが、我田引水ではという批判を受けても地盤である新潟県の交通網の整備はすすめられ、彼の構想が達成できたと言えるでしょう。田中元首相の愛称は「角さん」と呼ばれ、別称では「中学校卒のはじめての首相」から「庶民宰相」「今太閤」の愛称や、並外れた才覚を備えた「コンピューター付きブルドーザー」の愛称は彼の行動力が伴うわかりやすい愛称です。おそらく元首相には隣国と共存し、我が国を見通す「国家観」があったように思います。
新潟地方に対して山陰地方はいかがでしょうか。約半世紀の間には有力な国会議員は数多く選出され、1987 年に竹下首相を輩出しましたが、高速道路や交通網の整備は道半ばなので、悔しく思います。
新首相は「楽しい日本」を実現するために、田中元首相から受け継ぐ「令和の日本列島改造」と竹下元首相がすすめた「ふるさと創成」を「地方創成2.0」と変えて推し進めると宣言しました。時代は変わり、政策も変わることでしょうが、道路整備と山陰新幹線の実現に向けて事業をすすめていただくことを期待します。
石破首相はアニメや鉄道「オタク」として知られていましたが、愛称の「ゲル」は知りませんでした。防衛庁長官時代にワープロで自らの名前を入力したところ「石破ゲル長官」と誤ったことから付いたそうです。先日鳥取に足を運んだ際に土産物店で「いしばっちのゲルカレー煎餅」その横には「I’m ソーリー」の飛魚の揚天」を見つけました。ダジャレ商品と分かって思わず納得しましたが、半世紀前の首相の愛称と比べると勢いやスケール観が慎ましいようですが、今後愛称でも元首相を越えるよう願ってます。(や)
いしばっちのゲルカレー(2025.2)
I'm ソーリー(2025.2)
松江探訪
松江に来て3 ヶ月となり、色々な企業様にもごあいさつさせていただいております。
また、弊社発行の「ぐるない」に掲載されているお店を中心に食事させていただく機会も増えて楽しみです。私は海鮮料理が好きなのですが、掲載店ではお店も新鮮な魚を使っており、海鮮料理にも工夫を感じました。今まで足を運んだ掲載店は全て美味しくいただきました。
先日は松江駅近くの「満天」様にお邪魔してイカの姿造りをいただきましたが、透明感が半端なく、身が引き締まっており、これまで食べたイカのお刺身とは比にならないほど旨かったです。店内は広めの個室があり、居酒屋で味と席の両方のクオリティが出せるのかと衝撃的でした。
今回は「満天」様を紹介いたしましたが、これから全部の掲載店にお邪魔してコラムとして書きたいです。
ぐるないは松江版・出雲版共に継続した根強い人気があり、お取引先様からは新規発行を望む声が多くあります。
ぐるないは紙媒体ならではの魅力を存分に発揮し、島根の掲載店と観光客の方々を食文化の面での交流を後押ししています。もっと多くの方に島根の食文化の魅力を伝えられるよう、食べ歩きしてより皆様に親しまれる情報紙を作っていきたいと思っております。(か)
ぐるない松江版34号▶
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