柿好き
庭の柿が色づきはじめた今月の初旬、甲高い声で騒ぐヒヨドリの声が聞こえたので、庭に出てみると、熟した柿をつついた跡を見つけたので、半分ほど収穫しました。 柿好きの私は、しっかりとした歯ごたえの良い平田の西城柿や大衆的な富有柿はもちろん、手のひら程の大きさで、種が無く、充分な甘さを感じ、最近ブランド化された南部町産の「輝太郎」。因幡産の「花御所柿」は、高い糖度、大きい果肉が特徴で値段レベルも高いので、店頭に並ぶと1個買いをして皮をむいてフルーツとしていただきます。柿はそのままいただくほか、京都で懐石料理をいただいた折には、切り身を焼いて八寸の皿に並べられた品は上品で甘く、はじめての味でした。熟した果肉はソースとして、肉魚料理のとり合わせなど創作料理に使われます。また柿ジャムや干し柿は年中求めることがでる嗜好品で、どれも美味しくいただいています。 柿好きの著名人は正岡子規や夏目漱石が有名です。子規の柿好きは漱石も下を巻くほどだったようで、季節には弟子たちに柿を調達してもらい、一日に11個も食べたという記録が残るほどです。名句「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」(子規)は、柿と法隆寺の取り合わせが生まれたのは、子規の柿好きからだと確信しています。 「桃栗三年柿八年」は何事も成果がでるまでに時が必要だという意味ですが、「飯炊き3年握り8年」と言われる寿司屋さんの技術は、丁稚の若者が長い間修行に耐えられないため、技術継承ができないではないかと言われてきましたが、今は調理人育成学校に通へば1年とか半年、3ヶ月で習得できて資格も取れるそうです。かつて「先輩から要領を盗め」といわれ、時間をかけて厳しい修行をして技術を身に着けることは殆ど無くなったそです。そういえば、最近Z世代を中心にした若者が専門知識だけではなく一般教養の知識の幅広さを備えている人がいるのに驚きます。年齢とともに重ねられる知識が既に私以上にあるようです。おそらく記憶力が高い頃に頻ネットと繁にかかわり知識を吸収し、同時に合理的な考え方を教わったため、元々高いポテンシャルがある人が、モンスター化したかと想像します。例えば、先日棋界の八冠を達成した藤井さんも超モンスター化と思えます。 果実や果物は品種改良などを重ね短期間で病害虫に強く、美味しく、種が無く、果肉が多く、早く収穫できる果実ブランドを生み出しているのではないかと思い、「桃栗三年柿八年」は有名無実となってしまったような気がしました。(や)
酒場放浪記
「酒場という聖地へ、酒を求め、肴を求めさまよう・・・」 毎週月曜9時から放送されているBS番組「吉田類の酒場放浪記」のキャッチフレーズですが、私もつい観てしまう番組です。「酒場詩人」である吉田類さんが居酒屋を訪ねてお酒を飲むというだけの内容ですが、台本が無いのか自然な雰囲気なので、自分も居酒屋にいる気分になれる不思議な番組です。それでもたまには自分でも夜の街で出かけたい気持ちになります。ちょうど寒くなってきたので、お酒と一緒におでんや鍋が恋しくなってきます。 そんな時は弊社発行のグルメ情報紙「ぐるない」が便利です。9月末に発行した「ぐるない松江版33号」では松江の居酒屋やナイトスポットの他、酒蔵や伝統工芸、観光情報を掲載しております。お得なクーポンが付いていますので、ご利用の際はお店の方に「ぐるない」をご提示ください。本紙は観光案内所や、各ホテルに設置をしていますが、弊社から直接お送りすることも出来ますので、ぜひお気軽にご用命ください。 また、全国旅行支援「ご縁も、美肌も、しまねから。」キャンペーンが、12月1日~12月20日の期間で再実施されるようです。対象の宿泊施設では最大3,000円の宿泊費の割引に加えて、平日2,000円・休日1,000円の地域クーポン「しまねっこペイ」が発行されます。短い期間ではありますが、大変お得なキャンペーンなので松江駅周辺にお泊りの際はご利用されてはいかがでしょうか。その際はぜひ「ぐるない松江版33号」の掲載店のご利用をお願いいたします(クーポンの使用の可否については各店舗にお問い合わせください)。(た)
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