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●WebPlan News

2004年5月号

 

長州人は京の人からの人気が高かったそう。京都の食事
  先日京都に行き食事をする機会がありました。
 その店は、入り口は西側の木屋町通りに面し、東は鴨川までが敷地でした。松江の城下町と同様に間口が狭く奥行きの深いつくりのお店が並ぶ中、間口も広く、庭は約800坪。周りは石垣で囲まれていました。なんでも山縣有朋の別荘だったお屋敷を改装してつくられたとのことです。
 山縣有朋といえば吉田松陰が創設した松下村塾の塾生。今から150年前、開国前の浦賀にペリー提督率いる艦隊(所謂黒船)が来航しました。それを聞いてかけつけた松陰は、規則を破り艪舟で艦隊に着け外航を直接願い出たものの、却下され幕府に出頭し投獄され、結局は処刑されることになりました。
 松陰の死後、残された塾生達が中心になって倒幕し、維新にいたることになります。山縣は高杉晋作が先鋒となり、伊藤俊輔(博文)などと共に奇兵隊にかかわり、僅かな兵をもって幕軍と戦った長州藩士のひとりです。
 今年は日露戦争(バルチック艦隊日本戦勝)後100年目の年です。倒幕から約50年後山縣は、陸軍大臣、首相を経験した相当の実力者で日露開戦の決断に大きく関わりました。
 松蔭29歳、晋作28歳夭折した志士達とは対象的に85歳を生きた山縣。今も残る庭。さらに横を流れる悠久の鴨川の流れを見てちょっとした歴史の旅をした気持ちになりました。 (や)

地域の祭りの魅力
 近頃どこか行きたい場所と言ったら富山県の八尾町。何があるのかと聞かれれば今は何もない。(そうでは無いと思うのですが)しかしこの町は毎年9月1日からの3日間は幾度となく訪れる人で、普段は数千人の町が20万人以上になる。それは「おわら――風の盆」というお祭りに惹かれてのことである。観光客を増やそう、喜ばせようとするためのイベントではなく、八尾に暮らす人々が大切に守り育んできた、地域に伝わる民謡行事である。訪れた人は、ただ静かにその幻想的な踊りと地方の唄と、奏でる胡弓と三味線の音色を聞きながら見つめることしかできない。自分達の暮らす地域に伝わる文化をただひたむきに愛し、大切にしている姿に感動がある。その感動を求め今年も多くの人々がまた八尾に・・・・帰って行くのだろう。
 5月25に朝日新聞社から「日本の祭」というビジュアルシリーズが創刊されます。山陰地方では出雲大社や鳥取の流し雛が取り上げられる予定です。地域文化を象徴する「祭」に対する思いはそれぞれだと思いますが、日々暮らす地域の魅力を再発見できる要素が「祭」にはあるかも知れません。もう一度ふるさとを見直してみたいなと最近思っています。(み)
参考:高橋治著「風の盆恋い唄」

気になる続き〜某ファーストフード店〜
 先日、とあるファーストフード店でのこと。店内で食事をしながら、トレーに敷いてある紙を読んでいました。内容は、ファーストフード店でアルバイトを始めた女の子とその家族の行動を通して、お店のこだわりを紹介していくというものでした。
 第1話のこの回、丁寧に手洗いをする女の子を見て、「どうしてひじまで洗うのだろう?」と言う兄弟に、お店での衛生管理を説明。買い物に行き、「レタスはこれでいいかしら?」と言う母親に、鮮度へのこだわりを説明。とそこへ父親が登場し、「つづく。」…えっ!?いったい父親はどんな質問をするのだろうか、どんな行動でどんな展開になるのだろうか…。ちょうどいい所で切られてしまい、なんだかとても先が気になってしまいました。第2話が出るのはいつなのか、うっかり見過ごして第3話になってしまわないか…この紙がいつ変わるのかわからない状態のため、つづきを見るためには定期的にお店に通わざるをえない状態になってしまいました。
 お店の戦略に、まんまとはめられてしまったお客の一人です。(た)

 

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